Archive of C&A

どこまでもCHAGE&ASKA

CHAGE&ASKA オリジナルアルバム#1 『風舞』

Archive of C&A 第一弾は彼らのデビューアルバム『風舞』

発売日1980年4月25日 チャート最高位:11位 売上枚数:14.6万枚

 

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私がチャゲアスのファンになったのは1993年なので完全に後追いゾーンの作品です。

デビューアルバムという事で比較的早めに手に入れたわけですが、最初の感想は正直ビックリでした。

90年代のお洒落で洗練されたPopsとは全然違う音楽。

恐らくSAYYESやYAH YAH YAHでファンになった方達は、そのように感じられた方も多いと思います。

そしてチャゲさんも飛鳥さん(あえてカタカナと漢字で表記)も声が若い。

昔から声量が凄かった事、あと今よりストレートな歌い方であった事が印象に残りました。

 

それでは1曲ずつ行ってみましょう!

 

 

1.追想
作曲:瀬尾一三 編曲:瀬尾一三

いきなりインストナンバーです。作曲はあの日本を代表する大アレンジャー「瀬尾一三氏」です。

このインストで始まるアイディアは恐らくディレクターか誰かの意向だと思われます。インタビューで語ってましたが飛鳥さんは納得いってなかったのですよね、他人の曲がデビューアルバムの1曲目になることを。

このアルバムには当時(今でも)の日本のトップミュージシャンが参加しております、ギターは故 矢嶋賢さんと芳野藤丸さん。お二方とも普通に日本で生活してれば必ずどこかでそのギターを耳にしているはずです。

この曲はそんなお二人の所謂「泣きのギター」に注目です。

 

2.私の愛した人
作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼 編曲:Maki.瀬尾一三

 さてここから、彼らのオリジナル曲が始まります。

全曲「追想」から繋がる形でスタートするこの曲は非常にドラマチックな展開とメロディが魅力的な曲です。

冒頭、アコースティックギターのみの伴奏で、情感たっぷりに歌う飛鳥さんの歌声がシビれます。

途中でテンポが倍になったり、非常にプログレッシブな作りの曲です。

 

3.夢から夢へ
作曲:飛鳥涼 作詞:飛鳥涼 編曲:瀬尾一三

 美しいメロディの王道フォークバラード。

恐らく上京前の故郷福岡での景色に自身の心情を重ねた歌詞だと思います。

2004年にお台場で開かれた25周年イベント「熱風ライブ」でも披露されました。

冒頭のハーモニカが絶品です。

 

4.ひとり咲き
作曲:飛鳥涼 作詞:飛鳥涼 編曲:瀬尾一三

 言わずと知れたデビュー曲。ポプコンヤマハ主催の音楽コンクール)を意識してインパクトのある曲を!という事で作られた、本当にインパクトのある曲。

アレンジはデビュー前のポプコン時とはだいぶ変わっており、そこはスーパーアレンジャー瀬尾氏の魔法がかけられてます。瀬尾氏曰く「歌舞伎の舞台じゃないけど屋台崩しみたいな芝居の要素を入れたかった」とのこと…なるほど。。

飛鳥さんの歌を聴いて、演歌的な情念を感じてこのアレンジが思いついたらしいです。

  

5.風舞
作曲:飛鳥涼 作詞:飛鳥涼 編曲:笛吹利明 ストリングスアレンジ:瀬尾一三

 アルバムのタイトルナンバー。個人的にアルバムの中でもお気にりの楽曲。

このアルバムは12曲中7曲はデビュー前からあった楽曲。

この曲はアルバムを制作するにあたって新たに作られた曲とのこと。

読み方は「かぜまい」です。アレンジャーは長渕剛さんのバックなどで有名なアコースティックギタリスト笛吹利明氏。アコースティックギターはもちろん笛吹氏ご本人です。しかし…まるでオーケストラのようなダイナミクスのあるアコースティックギター…凄すぎます。

色々な楽器が鳴っていてとても日本的な和のサウンドを楽しめます。

また歌詞も美しい。ASKAさんが最近デビュー時は歌詞が周囲に評価されなかったような事をおっしゃってたけど、この歌詞凄いと思います。古の歌人のような情緒を感じます。

  

6.御意見無用
作曲:チャゲ 作詞:阿里そのみ 編曲:瀬尾一三

 ここでチャゲさんの曲が初登場。作詞は作詞家の阿里そのみさん。

洋楽フリークなチャゲさんのご機嫌なロックナンバーです。

チャゲ曲で一気にアルバムのテイストが変わるのがチャゲアス

デビューアルバムからそうだったのですね。

この曲は後にリアレンジされてアルバム「熱い想い」に収録もされますが恐らく当時のライブでは欠かせない曲だったのでしょう。

 

7.夏は過ぎて
作曲:チャゲ 作詞:田北憲次 編曲:瀬尾一三

 デビュー前のチャゲさんがポプコン九州大会でエントリーをして見事グランプリを受賞した運命の楽曲。

チャゲさんが後に得意とするマイナーロックの要素を含んだフォークロックです。

アリスみたいな歌謡曲とロックを混ぜあわせた情熱的な熱さがカッコいい。

25周年の熱風ライブや最近のソロライブでも演奏されるなど、その後も大活躍なライブ映えするナンバーです。

 

8.冬の夜
作曲:飛鳥涼 作詞:飛鳥涼 編曲:笛吹利明

 チャゲさんお気に入りの飛鳥曲「冬の夜」。

名曲です。最近だとASKAさんのロケットツアーでも演奏されました。

ASKAさんのお家芸というか、大ヒットSCENEシリーズに通ずる景色の見えるバラードです。

ファン心理で見ると、シングルカットしてたら…なんて思えてしまいます。

 

9.流恋情歌
作曲:飛鳥涼 作詞:飛鳥涼 編曲:瀬尾一三

 2枚目のシングルとなったこの曲もアマチュア時代に書かれた、インパクト抜群なメロディの曲。

ひとり咲きのヒットに比べ、当時は地味なチャートアクションだったようですが、間違いなくこちらも名曲です。

AメロとBメロで心情を巧みに表現し、サビでは一転シンプルに同じフレーズを繰り返す手法がグッときます。

  

10.終章(エピローグ)〜追想の主題〜
作曲:チャゲ 作詞:田北謙次.チャゲ 編曲:瀬尾一三

 アルバム最後を飾るのは永遠の命を授かったこの大名曲。

チャゲさんが19歳の時に書いたもの。

読み方は「しゅうしょう」とも「エピローグ」とも定まってないとの事。

ちなみに私が初めて生で聴いたCHAGE&ASKAの曲が終章でした。←謎でしょw

 

「紅い口紅で鏡に書くけど文字にならないエピローグ」…なかなか冷静に見ると怖い歌詞ですが、本当に愛する人との別れの時の心境って、確かにそれくらいの感情であったりするし、もの凄い表現だと思います。

 

歌い出しの「最後の言葉をぉ〜♪」と字足らず部を伸ばして歌うところが印象的。

この曲から1曲目の「追想」の主題に戻るという流れがまるで1本の映画を見てたかのような感覚になります。

 

 

このあと、「あとまわし」「冬に置き去り」の2曲がボーナストラックとして収録されてます。

「あとまわし」はシングル「ひとり咲き」のカップリング。

「冬に置き去り」は「流恋情歌」のカップリングです。

このアルバムはもちろん発売時はレコード。のちにCD化された時にボーナストラックとして収録されたとの事です。

 

 

銀色のジャケットに当時のチャゲアスのトレードマークだった鳳凰のマークが印象的なこのデビューアルバム。

このマークはディレクターの山里剛氏の幼馴染が作成したとの事。

しばらくの間このマークがチャゲアスのシンボルマークとなります。

 

アルバムの特徴としては、色々なバリエーションの楽曲で円を描く今の形が既に見えてますが、とにかく生のギターの音色がしっかり全体を通して鳴っていて、統一感をしっかり感じさせてくれる作品です。

 

私は今でもよく聴いてます。